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CBREグループ、ターナー&タウンゼントの過半数持分取得で戦略的提携へ
CBREグループとターナー&タウンゼント・ホールディングス・リミテッドは、CBREがターナー&タウンゼント持分の60%を取得し、戦略的提携を結ぶことで正式合意したと発表。
2021 年 08 月 17 日
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本リリースは、2021年7月27日にダラスで発表されたリリースの翻訳版です。
プログラムマネジメント、プロジェクトマネジメント、コストマネジメントなどのマネジメントコンサルティングにおけるグローバルリーダーに
CBREグループ(NYSE: CBRE)とターナー&タウンゼント・ホールディングス・リミテッドは、本日、CBREがターナー&タウンゼント持分の60%を取得し、戦略的提携を結ぶことで正式合意したと発表しました。ターナー&タウンゼントは、英国を拠点に、プログラムマネジメント、プロジェクトマネジメント、コストマネジメントなどのコンサルティングサービスを展開する世界最大手のマネジメントコンサルティング会社です。
CBREは、ターナー&タウンゼント持分の60%を約9億6000万ポンド(13億ドル)で取得、取引成立次第、取得対価の55%が支払われることになります。ターナー&タウンゼントの現経営陣、伝統、業務運営上の独立性、パートナーシップ構造はそのまま維持され、残りの持分40%はパートナーシップが保有します。この取引では、ターナー&タウンゼントの企業価値評価額を約16億ポンド(22億ドル)と算定しており、提携直後からCBREの収益増大効果が期待されています。
ターナー&タウンゼントは、プログラムマネジメント、コストコンサルタント、プロジェクトマネジメント、アドバイザリーコンサルティングといったサービスを世界46カ国のクライアントに提供しています。事業分野は以下の3つです。
- 不動産(収益の62%):データセンターやライフサイエンス関連施設を含むあらゆる種類の不動産の投資家およびテナントに対するサービス提供
- インフラ(収益の31%):特に、交通・環境インフラや発電設備関連のプロジェクト
- 天然資源(収益の7%):再生可能エネルギー、代替燃料、液化天然ガス(LNG)、その他のプロジェクト
2021年4月30日に終了した直近年度のターナー&タウンゼントの収益は、約6億6500万ポンド(9億2300万ドル)、調整後EBITDAは約1億2400万ポンド(1億7200万ドル)でした。
CBRE社長兼最高経営責任者(CEO)のボブ・スレンティックは次のように述べています。「この提携は、事業力の幅と規模の両面で、当社のプロジェクトマネジメント事業に変革をもたらすものです。プロジェクトマネジメント事業については、かなり大きな長期的成長の余地が見られますが、これは官民両部門のインフラ投資拡大と世界的な低炭素経済化の動きによるものです。ターナー&タウンゼントは、この事業で当社が目指す成功の実現を手助けしてくれる企業として、最高のパートナーです。同社は、経営状態がきわめて良好で、一流のブランドとうらやむほどの顧客基盤を持ち、当社を補完する専門知識を備えています」
ターナー&タウンゼントから見た戦略提携の主な利点としては、CBREがテナントや投資家と緊密な関係を築き上げ、市場で主導的地位を占めている米州で大きく事業拡大する機会を得られることが挙げられます。
ターナー&タウンゼント会長兼最高経営責任者(CEO)のヴィンセント・クランシーは、次のように述べています。「CBREとターナー&タウンゼントの提携は、まさに提携したその日から、プログラムマネジメント、プロジェクトマネジメント、コストマネジメントを提供する世界最高峰の企業を生み出すことになります。ターナー&タウンゼントは、今後も引き続き、不動産、インフラ、天然資源の各事業分野で、独立した立場からのアドバイス、ソリューション、プログラムレベルのアイデアを提供します。当社のグローバルネットワークは、世界中どこでも同じサービスが提供されることを示しています。クライアントが事業活動を行っている場所で当社も事業活動を行うということです。比類ないグローバルネットワーク、各業種に関する専門知識、投資に対するコミットメント、すばらしい人材チームが相まって、CBREとターナー&タウンゼントは業界一頼りにされる存在となるでしょう」
取引成立後も引き続き、ターナー&タウンゼントの日常業務は、クランシーと同社の現経営陣が運営を担い、同社が行うサービスはすべてターナー&タウンゼントのブランドで提供されます。ターナー&タウンゼントの業績は連結対象となり、CBREのグローバル・ワークプレース・ソリューションズ(GWS)事業部門の一部として報告されます。
ターナー&タウンゼントは、新たに設けられる取締役会に統治されることになります。取締役会は、CBREの役員3名(スレンティック、GWS事業部門のグローバルCEOのジャック・ダバーグ、同部門のチーフ・トランスフォーメーション・オフィサー兼COOのチャンドラ・ダンダパニ)とターナー&タウンゼントの役員3名(クランシー、財務ディレクターのジェレミー・レイソム=シャープ、最高執行責任者のジェームズ・ダンド)で構成されます。
当該取引は、規制当局の承認とその他の通常の完了条件の充足を前提とします。取引成立は本年第4四半期となる見込みです。
CBRE側の財務アドバイザーはモルガン・スタンレー&カンパニーLLC、法律顧問はシンプソン・サッチャー&バートレットLLPとデントンズが務めています。ターナー&タウンゼント側の財務アドバイザーはロスチャイルド&カンパニー、法律顧問はピンセント・メイソンズLLPが務めています。
CBRE日本法人について
CBRE日本法人(シービーアールイー株式会社)は、不動産賃貸・売買仲介サービスにとどまらず、各種アドバイザリー機能やプロパティマネジメント、不動産鑑定評価などの17の幅広いサービスラインを全国規模で展開する法人向け不動産のトータル・ソリューション・プロバイダーです。CBREの前身となった生駒商事が1970年に設立されて以来、約半世紀以上にわたり、日本における不動産の専門家として、全国9拠点で地域に根ざしたサービスを展開してきました。企業にとって必要不可欠な「ビジネスインフラ」として認められる不動産アドバイザリー&サービス企業を目指して、国内約1,700名*のプロフェッショナル(*子会社を含む)が、最適かつ的確な不動産ソリューションを中立的な立場で提供いたします。詳細につきましては日本国内ホームページ www.cbre.co.jp をご覧ください。
公式Xアカウント: @cbrejapan
CBREグループについて
CBREグループ(NYSE:CBRE)は、「フォーチュン500」や「S&P 500」にランクインする、ダラスに本社を構える世界最大の事業用不動産サービスおよび投資顧問会社です(2023年の売上ベース)。
全世界で130,000人以上の従業員(ターナー&タウンゼントの従業員を含む)が、100カ国以上でクライアントに対し、幅広いサービスを提供しています。不動産売買・賃貸借の取引業務、プロパティマネジメント、ファシリティマネジメント、プロジェクトマネジメント、事業用不動産ローン、不動産鑑定評価、不動産開発サービス、不動産投資マネジメント、戦略的コンサルティングを主要業務としています。
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