はじめに

CBREは2022年11月に「2023 アジア太平洋地域 投資家意識調査」を実施。この結果をもとに、2023年の日本の不動産投資市場がどのように変化するかを考察した。

日本を投資対象とする投資家（外資系を含む）の半数超が、日本銀行が2023年内に利上げを行うことを想定している。にも拘わらず、日本の不動産に対する投資意欲に衰えは見られない。しかし、アセットタイプによっては、金利の上昇を受けて価格が下方に調整されることを期待する投資家が増加している。他方で、キャッシュフローの増加余地があることから投資対象として選択する投資家が増加しているアセットタイプもある。即ち、多くの投資家が、利上げが行われることを想定して、アセットタイプそれぞれの市況見通しを踏まえ、投資戦略や投資対象の見直しを行っていると言える。