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地方圏物流不動産マーケットのポテンシャル

-半導体工場と2024年問題-

2024 年 03 月 25 日

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地方都市圏の物流施設が注目されている。その背景には、半導体工場の国内回帰と物流の2024年問題がある。


半導体産業の主要な生産拠点はもともと土地や水資源の豊富な地方都市に所在しているが、パンデミックを契機に工場新設や生産設備の増強など過去にないほどの大規模な投資が短期間に相次ぐ。このことは、これまで消費財中心だった物流需要に、製造業系の需要が加わることを意味する。


また、2024年問題では、物流網や物流拠点の整備が相対的に遅れていた首都圏以外の都市において、新しいタイプの物流施設に対する需要がクローズアップされることとなった。

 

首都圏では需給が緩んだ影響で賃料が上昇しにくい環境にあるが、先進的な物流施設が不足している地方都市圏では賃料の上昇傾向が鮮明だ。主要な地方都市圏の物流マーケットの現状と今後の見通しをまとめた。