レポート
日本のインバウンド投資・アウトバウンド投資 2022年
2023 年 04 月 03 日
このコンテンツのPDFをお探しですか?
海外投資家によるインバウンド投資
- 2022年通年の海外からのインバウンド投資額は99.6億ドルで対前年比9.2%減少したものの、円安が主因。日本円ベースの投資額は1.3兆円で同12%増加した。
- アセットタイプ別の投資額割合はオフィスが最も高く、全投資額の39%と前年より2ポイント増加。また、住宅の投資額割合も25%と前年より12ポイント増加した。
- 海外投資家の一部は慎重姿勢を強めている。とはいえ、日本の投資市場は流動性の高さに加え、未だにプラスの利回りスプレッドが期待できる数少ない市場。アジア太平洋地域で投資したい都市として、東京は4年連続で1位に選ばれた。
日本の投資家によるアウトバウンド投資
- 2022年通年の日本のアウトバウンド投資額は33.9億ドルで、対前年比76.5%増加。シンガポールと英国での投資額が伸びを牽引。
- アセットタイプ別ではオフィス投資額が2005年以降の最大値を更新。投資家は高グレードの物件であればオフィス回帰の需要を取り込めると判断したようだ。
- 日本の投資家にとって最も魅力的な投資先は「北米」、次いで「アジアの先進国」となった。世界景気に対する先行き不透明感が高まる中、直近では日本の投資家は市場の成長性よりも市場規模と流動性の高さを重視しているようだ。