海外レポート

アジア太平洋地域ホテル投資家調査

2025 年 03 月 12 日 読む所要時間:約10分

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当調査は2024年11月から12月にかけて実施され、ホテルセクターについての投資意欲、課題、投資戦略、ならびに今後の市場見通し等について、アジア太平洋地域の不動産を投資対象とする投資家やデベロッパー、ホテル・オペレーターにご回答頂いた。


当調査では、アジア太平洋地域のホテルへの投資を増やしたいという投資家の意向が明らかになった。地域全体でホテルへの投資額が大きく増加した昨年2024年に続き、投資家は2025年も同セクターが好調なパフォーマンスを続けると予想している。既に域内の多くの市場で金利は低下傾向にあるが、この先の利下げのペースや下げ幅についての見通しがより明確になってくれば、本年の投資活動が本格化してこよう。


現在、投資家の関心の一部は、ラグジュアリーからアップスケールもしくはアッパーミッドスケールにシフトしている。新規開発コストの高止まりを背景に、当該クラスのリブランディングや再開発によるバリューアッド戦略の魅力が高まっていることが背景であろう。


ホテル投資は引き続き活況を呈するとみられる。特に、主要市場における好立地・高品質のホテルに対する投資家の関心がますます高まるだろう。中国からの海外旅行者の回復のほか、殆どの市場で稼働率改善の余地がまだあること等が追い風となろう。