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ジャパンロジスティクスマーケットビュー2025年第1四半期

2025 年 04 月 28 日 読む所要時間:約10分

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圏央道と16号に供給が集中し、首都圏空室率は11.1%
近畿圏の新規需要は10.2万坪、歴代2位の高水準

 

  • 今期(Q1)の首都圏大型マルチテナント型物流施設(LMT)の空室率は対前期比1.3ポイント上昇の11.1%。今期の新規供給7棟21.7万坪の稼働率は4割弱にとどまった。一方で、空室が顕在化する前に成約に至るケースも複数あった。実質賃料は、圏央道エリアの下落が影響し対前期比0.2%下落の4,490円/坪となった。
  • 近畿圏LMTの空室率は対前期比0.1ポイント上昇の3.8%。近畿圏は偏りなく全域で需給バランスがタイトである。今期の新規需要は10.2万坪、四半期ベースで過去2番目の規模となった。実質賃料は4,230円/坪、対前期比0.5%上昇した。
  • 中部圏LMTの空室率は対前期比0.8ポイント低下の12.6%。テナントの動きは活発になっており、愛知県一宮市では今期で空室が全て消化され来期(Q2)竣工予定物件も満床となった。実質賃料は3,670円/坪、対前期比横ばいとなった。
  • 福岡圏LMTの空室率は対前期比0.9ポイント低下の4.2%。福岡IC周辺ではEC、食品、製造業など多様な業種の需要がみられた。実質賃料は3,570円/坪、対前期比0.8%上昇した。