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ジャパンロジスティクスマーケットビュー2024年第3四半期

2024 年 10 月 31 日 読む所要時間:約10分

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首都圏の空室率は10.1%に上昇
新規需要は過去5年平均と同水準を維持

 

  • 今期(Q3)の首都圏大型マルチテナント型物流施設(LMT)の空室率は対前期比0.4ポイント上昇の10.1%。今期の新規供給18.3万坪が約50%の稼働率だったこと、築浅物件の空室消化に時間が掛かっていること等により、空室率を押し上げた。ただし今期の新規需要13.6万坪は、過去5年間の四半期平均と同水準だった。実質賃料は4,500円/坪、対前期比0.2%の上昇。エリア内のサブマーケット単位で引き合いの強弱に拍車がかかり、賃料格差が広がった。
  • 近畿圏LMTの空室率は対前期比0.3ポイント上昇の4.0%。新規需要9.1万坪は四半期ベースの過去最大の9.4万坪(2020年Q2)に迫る規模となった。実質賃料は4,200円/坪、対前期比1.0%の上昇。好立地の物件や、空室が少ない地域の高スペック物件を中心に賃料の上昇基調が強まった。
  • 中部圏LMTの空室率は対前期比0.9ポイント低下の13.7%。今期は新規供給が無く、既存物件の空室が大きく消化された。実質賃料は3,660円/坪、対前期比0.5%の上昇。好立地の物件で賃料目線が上昇した。
  • 福岡圏LMTの空室率は対前期比2.2ポイント上昇の5.4%。今期の新規供給1棟が空室を残して竣工したことが主な要因。実質賃料は3,500円/坪、対前期比0.3%上昇した。