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ジャパンリテールマーケットビュー 2024年第4四半期
2025 年 02 月 05 日 読む所要時間:約5分
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平均賃料は6エリアで上昇
プライム賃料も3エリアで過去最高を更新
- 平均賃料は10エリア中6エリアで前期から上昇。賃料水準がコロナ禍前を上回ったエリアは天神の1エリアが増え、計5エリア(他に、銀座、心斎橋、京都、神戸)となった。また、4エリア(銀座、表参道・原宿、栄、天神)のプライム賃料が上昇し、栄を除くエリアで調査開始以来の最高値を更新した。
- 空室率は9エリア中3エリアで低下、1エリアで上昇した。空室率が1%を下回ったエリア数は前期から横ばいの5エリアだった。空室率低下が最も大きかったのは神戸で、対前期比3.2ポイント低下の2.1%。アパレルやスポーツの大型店舗出店が主因だった。
- 今期もファッションが出店を牽引し、中でも時計・メガネのリテーラーが目立った。他には、ラグジュアリーブランドやアウトドア・スポーツの大型出店が複数散見された。
- 今後も全国的に賃料上昇は続くと見込む。限られた募集区画をめぐって成約できなかったリテーラーを含めて、高い出店意欲に変化はみられない。既存リテーラーも移転先の確保が困難なことから契約を継続する意向が強まっているとも考えられる。このような新規テナントと既存テナントが競合すれば賃料目線が大きく上昇する可能性も高まるだろう。