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ジャパンリテールマーケットビュー 2024年第3四半期
2024 年 11 月 07 日 読む所要時間:約5分
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空室率は9エリア中5エリアで1%を下回る
心斎橋と栄は0%に
- 空室率はエリア中4エリアで前期から低下、5エリアの空室率が1%を下回った。平均賃料は10エリア中5エリアで上昇。賃料水準がコロナ前を上回ったのは前期と変わらず4エリア(銀座、心斎橋、京都、神戸)だった。
- 空室率低下が最も大きかったのは渋谷で、対前期比2.1ポイント低下の0.4%。海外スポーツブランドの出店による空室消化が主因。また、賃料上昇が最も大きかったのは京都で、同4.5%上昇。訪日外国人をターゲットとしたリテーラーの出店意欲の高まりが影響した。
- 今期もファッションやアウトドア・スポーツが出店を牽引。一方で、海外ではリテーラーの一部がグローバルでの新規投資に対して慎重姿勢に転じるケースがみられた。中国と米国の景気後退を懸念したことが背景にある。
- 今後も全国的に賃料上昇は続くと見込む。日本で慎重姿勢に転じた海外リテーラーは極僅かで、ほとんどのリテーラーの出店意欲に変化はみられないため。多くのリテーラーにとって、一部の海外リテーラーの方針の変化は、むしろ絶好の出店の機会となろう。