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ジャパンインベストメントマーケットビュー 2025年第1四半期

2025 年 05 月 02 日 読む所要時間:約5分

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投資額は対前年同期比24%増
海外投資家の取得額は同2.2倍に

 

  • 今期(2025年Q1)の事業用不動産の投資額は対前年同期比24%増の1.90兆円。海外投資家による1,000億円超の大型取引が複数みられたことが寄与した。アセットタイプ別ではオフィスの投資額が最も多く、1兆1,170億円・同58%増。商業施設やホテルも大幅に伸長した一方、物流施設及び住宅は減少した。また、今期は事業会社による不動産売却が散見された。

  • 今期のJ-REITによる取得額(10億円未満を含む全取引)は対前年同期比16%減の4,258億円、売却額は同6%減の3,338億円。オフィスが売却額全体の7割超を占め、資産入替が進む一方、住宅やホテルの取得意欲は継続。

  • 今期の東京のプライムアセットの期待NOI利回りは、期中の長期金利の上昇にも関わらず、オフィスや商業施設などで横ばい、物流施設及びホテルでは低下し、過去最低を維持または更新した。米国の関税政策を取り巻く不透明感を背景に利上げ観測は後退しているが、実体経済への影響が不動産ファンダメンタルズに波及した場合、投資家は選別姿勢を強める可能性がある。