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ジャパンインベストメントマーケットビュー 2024年第4四半期
2025 年 02 月 03 日 読む所要時間:約5分
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2024年投資額は4.7兆円、10年ぶりの高水準
海外投資家も積極的な投資姿勢に
- 今期(Q4)の事業用不動産の投資額は対前年同期比68%増の1.26兆円。海外投資家による投資額は対前年同期比3.3倍と、積極的な姿勢に転じている。アセットタイプ別では、ホテルの投資額が4,490億円、対前年同期比3.7倍と、四半期単体の投資額としては過去最高を記録。オフィスの投資額は3,560億円の同2.1倍と、海外投資家による大型案件が複数あったことも寄与した。
- 2024年通年の投資額は4.66兆円と、2023年の3.96兆円を18%上回った。今期、海外投資家による大型取引が集中した結果、通年で海外投資家は68億円の買い越しとなった。
- 今期のJ-REITによる取得額(10億円未満を含む全取引、発表日ベースで集計)は1,450億円、対前年同期比19.1%減。投資口価格低迷を背景に、資産入替えを模索する動きが続いている。一方、売却額は2,032億円、対前年同期比4.6倍となり、2017年Q4以来7年ぶりの高水準。特に、今期のJ-REITによるオフィス売却額は対前年同期比5.0倍の1,287億円となった。
- 今期の東京のプライムアセットの期待NOI利回りは、オフィスで9期連続の横ばい。それ以外の主要なアセットクラスの期待NOI利回りは軒並み低下し、過去最低を更新した。特に前期(Q3)に期待NOI利回りが上昇に転じた物流施設では、今期再び9bps低下した。