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ジャパンインベストメントマーケットビュー 2024年第1四半期
2024 年 05 月 08 日 読む所要時間:約5分
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投資額は対前年同期比7%増:海外投資家で減少も、国内投資家は増加
‒ 今期(2024年Q1)の投資額は対前年同期比+7%の1兆4,390億円だった。海外投資家による取得額の減少を、国内投資家の取得増が補なった。海外投資家の慎重姿勢は概ね継続したが、大型の取得事例も見受けられた。
‒ アセットタイプ別では、大型取引が寄与した物流施設の投資額が対前年同期比+113%の3,710億円。J-REITの取引が多かったオフィスの投資額は同15%増の7,420億円だった。一方の住宅では、ポートフォリオ取引が少なかったこともあり、同-31%の1,310億円となった。
‒ J-REITによる投資額(全取引)は5,020億円の対前年同期比+36%。一方の売却額は3,560億円と、四半期としては過去最高を記録した。エクイティ調達が容易ではない状況も相俟って、J-REITによるオフィスを中心とした資産入れ替えが進んでいる。
‒ 直近のCap Rate Survey で投資家のアセットタイプに関する見方について聞いたところ、懸念されるリスク要因について、すべてのアセットタイプに共通して多くの回答が寄せられたのが「金利上昇に伴うキャップレートの上昇」と「建築費の高騰」だった。