Figures
ジャパンロジスティクスマーケットビュー2023年第4四半期
2024 年 01 月 31 日
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首都圏の空室率、2016年以来の9%台
外縁部を中心に空室が長期化
- 今期(Q4)の首都圏大型マルチテナント型物流施設(LMT)の空室率は9.3%、前期8.9%から0.4ポイントの上昇。新規供給は3棟/10.4万坪で、うち2棟は多く空室を残しての竣工となったことから、新規需要は7.3万坪と過去2年間で最も低い水準となった。また築1年以上の物件の空室率(既存空室率)も2.7%と前期の2.1%から上昇し、外縁部を中心に空室消化に時間がかかっている。一方でQ4の実質賃料は4,520円/坪と対前期比横ばいで推移しており、立地やスペックによる二極化が続いている。
- 近畿圏LMTの空室率は対前期比1.5ポイント上昇の6.0%。既存空室率は0.2%と低い水準で、空室は築浅物件に集中している。実質賃料は4,130円/坪、対前期比0.5%上昇。中心部やその周辺では、空室が少なくプレリーシングも進んでいることから、賃料は上昇傾向である。
- 中部圏LMTの空室率は対前期比2.0ポイント上昇の10.5%。今期の新規供給2棟が空室を残したが既存物件では空室消化もみられ、2023年通年の新規需要16.8万坪は過去最大となった。実質賃料は3,630円/坪、対前期比0.3%上昇した。
- 福岡圏LMTの空室率は対前期比2.2ポイント上昇の8.1%。新規供給2棟のうち1棟が空室を残したものの需要は堅調で、空室率は今後低下に転じる見通しである。実質賃料は3,450円/坪、対前期比0.3%上昇した。