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ジャパンリテールマーケットビュー 2022年第1四半期
2022 年 05 月 11 日 読む所要時間:約5分
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東京・銀座 ハイストリート空室率は、対前期比0.2ポイント上昇の4.5%。比較的面積が大きい募集物件でテナントが決定した一方、新たな空室も出ている。銀座ハイストリート賃料は、2期連続横ばいの24.15万円(月/坪)。銀座エリアに路面店舗がないラグジュアリーブランドの出店ニーズがあるほか、既存店舗があるリテーラーの移転ニーズもみられている。
大阪・心斎橋 ハイストリート空室率は、対前期比1.8ポイント上昇の14.5%。主に、心斎橋筋商店街で空室が増えたことが主因となる。心斎橋ハイストリート賃料は、対前期比0.7%上昇の14.20万円。ラグジュアリーブランドの出店ニーズが集まる御堂筋で、賃料が上昇した。一方、心斎橋筋商店街では、出店ニーズは弱含んでいる。ただし、すでに調整が進んだ賃料を下げるほどの需給バランスの緩みはみられなかった。
名古屋・栄 ハイストリート空室率は、対前期比0.8ポイント上昇の0.8%。依然として、空室は限定的だ。栄ハイストリート賃料は、3期連続横ばいの7.05万円。ラグジュアリーブランドの出店ニーズが複数みられているものの、ハイストリート賃料を押し上げるほど賃料水準ではなかった。また、募集物件は限定的であり実際の出店には時間を要するとみられる。