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ジャパンオフィスマーケットビュー 2023年第4四半期

2024 年 01 月 30 日

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東京:賃料はいずれのグレードも約3年ぶりに上昇


今期(Q4)の空室率は全てのグレードにおいて対前期比で低下した。新築・築浅の大型ビルを中心に空室の消化が進み、オールグレードの新規需要は、過去四半期平均の約2倍の8.3万坪となった。賃料は2020年Q1以来約3年振りに全てのグレードで上昇。空室消化が進んだビルを中心に賃料を上げ戻す動きが散見された。

 


大阪:全てのグレードで空室率は低下

 

今期の空室率は、全てのグレードにおいて対前期比で低下した。グレードAでは同-0.6ポイントの2.4%と5期連続で低下。テナントニーズは面積帯の大小に関わらず総じて堅調で、グレードを問わず空室消化が進んだ。オールグレード賃料は対前期比0.6%の上昇。立地が良く、2024年の大型供給と競合しない一部の中小型物件で賃料水準を引き上げる動きがみられた。

 


名古屋:グレードAの賃料は2期連続で上昇

 

今期のオールグレード空室率は対前期比-0.2ポイントの5.6%。立地や設備水準など競争力のあるビルを中心に、グレードアップや立地改善、建て替えによる移転のほか、館内増床や新規開設などで空室消化が進んだ。オールグレード賃料は対前期比0.1%の上昇。空室消化が進んだビルや引き合いの多いビルでは、引き下げた募集賃料を上げ戻す動きが散見された。

 

 

地方都市:新規供給を主因に空室率が上昇した都市はあるも、需要は全国的に堅調

 

今期のオールグレード空室率は、10都市中6都市で対前期比上昇、3都市で低下、1都市で横ばい。新規供給を主因に複数の都市で空室率が上昇したものの、グレードアップや立地改善移転、新規開設など全国的に堅調な需要がみられた。オールグレード賃料は、10都市中5都市で対前期比上昇、3都市で下落、2都市で横ばい。全国的に賃料の下落には一服感がみられる。