ショートレポート | インテリジェント・インベストメント
開発計画の見直しで、首都圏物流施設の賃料水準が上向く可能性
2025 年 02 月 16 日 読む所要時間:約3分
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大型マルチテナント型物流施設の建設工事期間は、物件の規模にもよるが、概ね1.5年から2.5年である。そのため、将来に予定される新規供給は、その年の2年前までは新たな計画が積み上がって増えるが、その後は大きく変わらず、ほぼ計画通りに物件が竣工することが一般的である。実際、首都圏の大型マルチテナント物流施設の2023年と2024年における新規供給はその通りに推移した。
しかし、2025年に予定される新規供給については様相が異なる。2022年から2023年にかけて開発計画が積み上がった結果、2023年Q4時点で2025年の新規供給は59.5万坪まで増えた。しかし、2024年Q4時点における2025年の新規供給は46.7万坪だった。2025年の開発計画が1年間で約13万坪、22%が減ったことになる。