ショートレポート | インテリジェント・インベストメント
賃料上昇の理由を空室寡占率から紐解く
2025 年 01 月 30 日 読む所要時間:約5分
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空室率が過去平均を下回る都市が多くなっており、全国的に賃料も上昇傾向となっている。また、空室率が過去平均を上回る都市でも、賃料が上昇傾向にある。このような都市では、空室が一部の物件に偏在しており、その他多くの物件が高稼働状態にあるため、賃料が上昇しやすい環境となっている。ただし、今後、空室が偏在するビルへの移転により空室が分散していくことになれば、ビル間でのテナント獲得競争が増し、賃料上昇にブレーキがかかる可能性があることには留意すべきだろう。
Figure: 各都市各グレード全体の空室面積に占める、空室面積上位10%の物件が抱える空室面積の割合(空室寡占率)
