ショートレポート | 不動産の多様性
希少性が高まる都心の築浅大型ビルの空室
2025 年 04 月 09 日 読む所要時間:約10分
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昨今、オフィス空室率の低下が続く大きな要因の一つは大型グレードアップ移転の増加である。2024年、東京の概ね1,000坪以上の大型移転の件数はコロナ禍前に迫る水準まで回復。移転理由ではグレードアップ移転が2019年以降で最多となった。移転の主な受け皿となっている築浅グレードAビルの稼働率は上昇、今後の開発計画の内定率も上昇傾向にある。テナントのオフィスのグレードアップと拡張の意欲は今後も堅調とみられる中、都心の築浅ビルの空室は希少性が高まってくると予想される。