ショートレポート | インテリジェント・インベストメント
イールドスプレッドのタイト化が促す安定志向から成長志向へのシフト
2025 年 03 月 26 日 読む所要時間:約3分
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CBREが集計する期待NOI利回りの長期金利に対するイールドスプレッドは、2024年Q4時点で過去最低を更新した。2025年に入ってからの金利上昇を背景に、スプレッドは更にタイト化しているとみられる。しかし、オフィスを中心に賃料上昇が期待できる現在の環境下では、イールドスプレッドの縮小余地は残る、と考えられる。賃料を引き上げることができれば、現在のキャッシュフローに基づく利回りが低かったとしても、従前と同じかそれ以上のリターンが得られる可能性が高いためだ。キャッシュフローの成長志向が高まる中、日本の不動産投資市場は安定性から成長性を求める局面に移行してきている、とCBREでは考える。