常に数年先のステージを見据えた空間づくり。
変わり続ける渋谷から「波」を起こしていく。


フリーランスエンジニアの支援を起点に、現在ではマーケティングやM&Aアドバイザリーまで事業の多角化を推進する株式会社TWOSTONE&Sons。変わり続ける渋谷の街とともに拠点を進化させてきた同社は、オフィスを次のステージを先取りする空間と位置づける。代表取締役COOの高原克弥氏に、その拠点哲学を訊いた。
株式会社TWOSTONE&Sons
代表取締役COO
高原 克弥 氏


マンションの地下から渋谷へ、拠点分散の課題を経てオフィスを集約
TWOSTONE&Sonsは、エンジニアプラットフォームサービスを中心に、マーケティングプラットフォームサービス、コンサル・アドバイザリーサービスも加えた3領域で事業を展開するグループ企業です。主力サービスの「Midworks」は、フリーランスエンジニアと企業をつなぐマッチングサービスで、「エンジニアの価値向上」をテーマに掲げています。当社は2023年6月にホールディングス体制へ移行し、現在の社名となりました。
私自身は小学生の頃から親の影響でプログラミングに触れ、高校時代には音楽情報サイトを運営して月間200万人が訪れるまでに成長させた経験があります。しかし、個人で運営するサービスには限界があり、やがてサイトの継続が困難に。この経験から、事業として長く続けていくには組織の力が不可欠だと痛感し、起業を見据えるに至りました。そして大学4年の時、共同創業者の河端保志と出会い、2013年10月に5万円ずつ出し合って当社の前身となる株式会社Branding Engineerを設立。当初はシステムの受託開発から始めましたが、エンジニアを外部から招いた際にIT人材の多重下請け構造という課題を目の当たりにし、エンジニアのマッチング事業に舵を切りました。
創業時の最初の拠点は、恵比寿にあるマンションの地下スペースでした。光も差さず時間の感覚もなくなるような場所に学生インターンを含め30人ほどが集まって、1年ほどは開発に没頭する日々だったのを覚えています。その後、受託開発の売上をすべて手放してマッチング事業へ転換した際に組織が大幅に縮小し、6人ほどで渋谷・桜丘町のアパートで再出発。30~40㎡で家賃10万円という小さな部屋からのリスタートでしたが、「Midworks」の立ち上げとともに売上は順調に伸び、20人規模に成長しました。
2016年には同じく渋谷の円山町のいちご道玄坂ビルへ移転し、約130㎡のオフィスで初めて本格的に内装にコストをかけました。ただその後、事業の多角化やM&Aによる人員増加に伴いオフィスが複数に分散。同じ組織なのにそれぞれが別会社のようになってしまい、拠点間のコミュニケーションが大きな課題となりました。渋谷はなかなか大きなオフィスが見つからないエリアですが、2021年に渋谷東口ビルの約954㎡のワンフロアを確保できたことで、160名規模の組織をほぼ集約。拠点の統合は、組織の一体感を取り戻す大きな転機となりました。


五感に訴えるオフィスを意識、熱狂が生まれる空間を追求
現在のオフィスを設計する際にこだわったのは、「常に3~4年先のステージを見据えた空間をつくる」ということです。移転当時の売上は約40億円でしたが、売上100億円を超える企業にふさわしい内装をコンセプトに据えました。少し背伸びするくらいの緊張感を空間に持たせたかったのです。一方でコミュニケーションの促進やブランディングも強く意識しています。最も象徴的な空間は、エントランス奥のイベントスペース。「武道館」をコンセプトに、ステージを中心に据えた空間設計としました。社内外のイベントや交流会を通じて、メンバーもクライアントもエンジニアも一体となって熱狂できる場を目指しています。入口にはプロジェクションマッピングで波の映像を投影し、当社の証券コード7352を「波起こす」と読ませたブランドイメージを視覚で体現。さらに柑橘系の香りのアロマも取り入れ、訪れた方の記憶に残る五感への仕掛けを施しました。席は固定制で部署ごとにまとまり、シナジーが見込まれる部署同士は近接して配置しています。
渋谷という街を拠点に選び続けているのは、先進的なビジネスや多様なカルチャーが混ざり合い、常に変化し続ける街の姿が、私たちのベンチャーマインドに重なるからです。2025年4月には増床して2フロア体制、2倍の床面積に拡張。大阪や名古屋、福岡にも営業拠点を構え、グループ全体では連結従業員750名を擁する規模になりました。今後もステージに合わせてオフィスを進化させ、いろんなグループ会社や事業体が共存しながら、誰もが自然と集まって熱狂が生まれる場をつくっていきたいです。人の絆はやはり対面でこそ強く生まれるものですから。


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