AnyMind Group株式会社|成長ベンチャーに訊く

不動産戦略・動向
更新日 : 2026年08月27日掲載日 : 2026年08月27日
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アジア各国のランドマークに拠点を構築。
「Be Open」をオフィス空間で体現したい。

AnyMind Group株式会社

AnyMind Group株式会社 代表取締役CEO 十河 宏輔氏

2016年にシンガポールで創業し、アジア15カ国・地域にビジネスを展開するAnyMind Group株式会社。EC・マーケティングから物流まで、ブランドビジネスをワンストップで支援する同社は今、AI時代を見据えたワークプレイスの再定義に挑んでいる。そのオフィス戦略と今後の展望を、代表取締役CEOの十河宏輔氏にインタビューした。

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代表取締役 CEO
十河 宏輔

AnyMind Group株式会社

アジア全域でビジネスを展開、一気通貫の支援体制が強み

AnyMind Groupは、ブランド企業やクリエイター向けに、ECサイトの構築・運用からマーケティング、生産管理、物流までをワンストップで支援する企業です。2016年4月、共同創業者の小堤音彦とともにシンガポールで創業しました。私は前職のマーケティング企業において東南アジア6カ国の拠点立ち上げを経験しており、ベトナムやインドネシアなど若い人口を擁するアジア市場の成長ポテンシャルに大きな魅力を感じていました。日本市場においては、すでに先行するIT企業がありましたが、東南アジアにはまだそのような存在がなかった。グローバルで勝負すれば、世の中にインパクトを与える会社をつくれるのではないかと考え、アジア全域を統括しやすいシンガポールで事業をスタートさせました。現在はアジア15カ国・地域に拠点を開設。2023年には東京証券取引所グロース市場に上場を果たし、事業を加速させています。

シンガポールをはじめ、アジア各国での拠点開設時には、リージャスなどのシェアオフィスを活用していました。その後法人の設立が完了したタイミングで、各国の中心地にあるシンボリックなビルに、自社オフィスをつくるのが基本方針です。例えば、インドネシアのジャカルタでは、現地のランドマークビルであるオートグラフタワーに入居しています。優秀な人材を惹きつけるためには、一等地に拠点を置くことで生まれる信頼感や魅力が何より重要です。

日本法人は2017年、M&Aによる増員で国内のメンバーが25名の規模となった時期に、六本木のアークヒルズ仙石山森タワーにオフィスを構えたのが始まりです。その後、積極的なM&Aでグループ会社が増えて200名近くに達しようかという中、六本木のほか赤坂など各所に拠点が分散していたことから、2020年4月に六本木ヒルズ森タワー31階のワンフロア・約667坪に増床移転し、拠点を集約しました。ちょうど、移転準備の最中にコロナ禍が始まり、新オフィスを設ける決断に大きな迷いがありました。しかし、グループ各社を一つの空間に集約し、組織の一体感を高めるべく、思い切って踏み切りました。移転当初は緊急事態宣言の最中だったので、オフィスが閑散としていました。しかし、その後徐々に出社できるような情勢となり、結果的に当時の決断は成功したと考えています。

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開かれた空間から生まれる発想をAIで素早くビジネスに変えていく

オフィスの設計において大切にしているのは、当社のバリューである「Be Open」の体現です。極力ワンフロアで、風通しの良い空間をつくること。例えば六本木の本社は執務スペースの中には壁をつくらず、ミーティングルームもガラス張りにするなど、誰がどこに座っているかがすぐに見えるオープンな環境となっています。席は固定席ですが、連携するチーム同士は近くに配置。物理的な距離の近さから自然とコミュニケーションが生まれ、部署を越えた新しい価値の創出につなげています。この日本拠点は2025年、国内の社員数が約500名になったタイミングで、直下のフロアである30階も増床しました。二つの階それぞれには、執務空間だけでなく、バーカウンターを備えたフリースペースを整備しました。社内の催しや、外部パートナーを招いたセミナーなど、週に2回ほどはイベントで活用しています。また、グローバル拠点全体では2,000名以上となる中、毎月オンラインでの全社集会を開催し、各国の事業状況を共有するなど、組織が拡大する中でも一体感を保つ工夫を続けています。

当社は現在、すべての事業と組織にAIを組み込む「AIネイティブカンパニー」への変革を進めています。1年で生産性を2倍にすることを目標に掲げ、業務やプロダクトのあり方を、AIを前提に再設計しています。すでに全社で100以上のAI活用プロジェクトが進行中です。一方で依然、人間ならではのクリエイティブな発想も重要です。新しいアイデアは、オフィスでの雑談やオープンスペースでの何気ない会話から生まれることも多く、だからこそ、偶発的なコミュニケーションが発生する空間を大切にしたい。そこで生まれたアイデアをAIの力で素早く形にしていく⸺。それが、これからの理想的な、人とワークプレイスのあり方だと考えています。

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創業期~現在迄の 事業成長に紐づくオフィス変遷や、将来的な事業展望等 を中心に記事にいたします。

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