広島・岡山 - 市場動向と賃料相場 2026年3月期

マーケット情報・賃料相場
更新日 : 2026年07月10日掲載日 : 2026年06月11日
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広島:大型新規供給の影響で空室率が上昇。
岡山:岡山:引き続き前向きなニーズが中心。

成約賃料は引き続き上昇基調

当社調査による、2026年1~3月期末の広島市内中心部における空室率は6.3%と、前期(前年10~12月期)から2.0ポイントの上昇となった。今年1月、JR広島駅北口で、「d_ll HIROSHIMA(ディール ヒロシマ)」が空室を抱えた状態で竣工したことや、同ビルへ移転したテナントの移転元のビルで二次空室が顕在化したことなどが、空室率上昇の要因と考えられる。

なお、今期の想定成約賃料は12,210円/坪と、対前期比0.7%上昇した。引き続き、相場上昇基調で推移している。

今年の新規供給の目玉である「d_ll HIROSHIMA(ディール ヒロシマ)」は、竣工当初から好調である。駅の再開発を機に、注目度の高まっているJR広島駅エリアで唯一の新築ということもあり、相当な需要が集まっている。郊外からの立地改善や中心部築古ビルからの環境改善など、様々なニーズを取り込んでいる。

一方、商業目線では、観光名所である宮島エリアに、2棟のホテルがオープンする。2028年頃には、ラグジュアリーホテルの開発も予定されており、国内外を問わず、多くの観光客で賑わうことが予想されている。

さらに、2027年4月には、貸床面積6,700坪を有する、地上31階建の「KAMIHACHI X(カミハチクロス)」の竣工が控えている。同ビル内にも、ラグジュアリーホテルがオープン予定であり、ランドマークビルとして、企業の移転検討を活発化させるものとなっている。今後のオフィス市場に、どのような影響をもたらすのか、注目度が高まっている。

大型面積の確保が難しい岡山

岡山市のマーケットは、今期も活況で、IT関連企業をはじめ、不動産業や金融業など、業種にかかわらず、新規開設や館内増床のほか、立地改善や環境改善、建て替えに伴う仮移転など、引き続き、前向きな動きが多く見受けられた。まとまった面積の空室確保は、さらに難しい状況である。

好立地でハイグレードな競争力のある物件に限られるが、新規募集の賃料水準の上昇や、既存テナントへの賃料増額改訂など、全体的にも賃料相場が上昇していく兆しが感じられる。

マーケットは活況を呈していると言えるが、移転を検討するテナントサイドとしては、引き続き、好立地でハイグレードな新規供給が切望される。

広島支店 西浦央 / 名越正幸

種別 賃料(共益費込み) 需給の動向 空室率
推移
広島駅北 12,000円~13,000円/坪 大型区画の確保が難しく、新規供給物件に人気が集中。 やや低下
広島駅南 12,000円~13,000円/坪 全体的に空室が希少のため、市場は堅調に推移。まとまった区画の空室確保が難しい。 やや低下
八丁堀・紙屋町 11,000円~18,000円/坪 環境改善、拡張移転などのニーズが堅調。賃料相場も上昇傾向にある。 やや低下
大手町 10,000円~13,000円/坪 小規模区画の空室は散見されるものの、テナント需要、賃料相場ともに堅調。 やや低下
岡山桃太郎大通り 9,500円~13,500円/坪 需給動向に大きな変化はなく、全体的に緩やかな状況。 横ばい
岡山市役所筋 12,500円~17,500円/坪 引き続き需要は堅調。 やや低下
広島倉庫・配送センター
市内
3,700円~4,300円/坪 空室率は引き続き0%である中、一部転貸等による動きが散見され、実質賃料は上昇傾向を続けている。 やや低下
広島倉庫・配送センター
郊外
3,500円~3,800円/坪 空室は依然として少ない中、一部転貸等による動きが郊外エリアでも散見され、実質賃料は上昇傾向にある。 やや低下
岡山倉庫・配送センター 3,400円~4,200円/坪 引き続き大型物件の空室率は0%。今後の新規供給は未定なため、タイトなマーケットの中で賃料相場も上昇傾向にある。 横ばい
空室率推移凡例:  上昇 上昇 やや上昇 やや上昇 横ばい 横ばい やや低下 やや低下 低下 低下

※物件検討時の予算の目安です。詳しくはシービーアールイー(株)社員におたずねください。

文中の空室率については、2014年3月期より、データ算出の対象となるオフィスビルを、原則として延床面積1,000坪以上、かつ新耐震基準に準拠した物件に変更しました。

上記内容は 「BZ空間」2026夏号 掲載記事
です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。