少人数からの「上質」を栄・大津通沿いの地で。
H¹Oを入り口に、名古屋で事業を積み上げていく。

「働く人を第一に」⸺そんな思想を貫く、野村不動産が手掛けるサービス付き小規模オフィス「H¹O(エイチワンオー)」が2027年春、名古屋・栄の大津通沿いで「H¹O 名古屋栄」としてオープンする。東京、大阪と並ぶ三大都市でありながら、同オフィスブランドにとっては初の名古屋進出となる。なぜ今、この街に完全個室の小規模オフィスなのか。そこには、全国へ拠点網を広げる同社ならではの戦略と、名古屋でのビジネスに寄せる確かな手応えがあった。プロジェクトに携わる戸部友裕氏に、その背景と展望を聞いた。
野村不動産株式会社
オフィス・商業事業本部 オフィス営業一部 営業二課長
戸部 友裕 氏
働く人を第一にする「ヒューマンファースト」の原点
「H¹O」は、2019年11月に1号物件「H¹O日本橋室町」を皮切りに、東京都内を中心に、大阪、福岡といった大都市圏へと着実に展開を重ねてきたサービス付き小規模オフィスです。当社には以前から、従業員20~30名クラスの企業様を対象にしたハイグレードな中規模オフィス「PMO(ピーエムオー)」がありましたが、その一方で「10名前後でも、高いグレードのビルに入りたい」というお客様が数多くいらっしゃいました。それならば、区画を小割りにし、ハイスペックでサービスの付いた商品をつくろう⸺これがH¹Oの出発点となっています。コンセプトは「ヒューマンファースト」。働く人を第一に考えた設計をしています。スモールオフィスでは珍しい全室個別空調、カードキー不要の生体認証入館など、働く人がストレスなく、モチベーション高く過ごせる仕掛けを随所に施しています。
リリース直後のコロナ禍を経て、「何のために出社するのか」が改めて問い直され、多様な働き方やオフィスのあり方が求められる中、H¹Oは設立から間もない少人数の企業様のみならず、既存オフィスの縮小移転先や、大手企業様の分室・支店など、様々な用途にご利用いただいてきました。大手が本社を構えるようなビルにも決して引けをとらないスペックを有する拠点を、少人数でも持てる点が評価され、「H¹Oに移って採用活動がしやすくなった」「離職率が下がった」という声も多くいただきます。契約面の身軽さも特長で、3カ月前予告で解約でき、初期費用も一般のオフィスより大幅に抑えられ、3カ月や半年だけまず試しに借りてみるというトライアル進出や、プロジェクト単位の需要にも応えられます。また、同じ建物内で3名用から5名用、7名用へと段階的に拡張していく企業様も多く、私の記憶では最大4回引っ越された方もいるほど。拠点を変えずに規模を変えられる使い勝手も支持されています。
全国ネットワークの結節点、ニーズが結実した栄の新拠点
東京都内で十数拠点まで展開が進んだ頃から、次は地方大都市圏へという考えを持っておりました。名古屋は東京・大阪に次ぐ三大都市の一角。かねてから外資系の同業他社が複数拠点を構えており、レンタルオフィスのニーズが実証されている市場でもありますので、重点的に用地を探し続けていました。そして巡り合ったのが、栄の大津通沿いの土地です。実は名駅エリアにも2028年開業予定の物件をすでに計画しており、両エリアの計画はほぼ同時に進んでいました。施工スケジュールの関係で栄が先行した形ですが、いずれも「なぜ名古屋か」と問われれば、狙いの第一にあるのが、先ほども触れた分室・支店のニーズです。2021年に大阪へ出店した際、これまで東京のH¹O入居企業が、そのまま大阪の拠点も使ってくださるケースが非常に多かったのですが、同じように「名古屋にも進出したいが、拠点はあるか」という声も以前からいただいていたのです。実際に、今回の開発について「名古屋栄の情報が出たらすぐ教えてほしい」というお客様が、公表前からすでにいらっしゃるほどでした。東京の企業様の出店を支えるネットワークとしてH¹Oを大都市圏に広く展開する。その新たな選択肢となるのが、今回の「H¹O 名古屋栄」です。
妥協なきオフィススペックを、逼迫する市場の受け皿に
「H¹O 名古屋栄」は地下鉄「栄」駅徒歩3分、「久屋大通」駅徒歩2分、地上12階の交通至便な立地にあり、2名用から8名用まで全140区画を備え、隣室との壁を撤去して連結すれば10名超の規模にも対応できます。約8割の部屋は什器付きで、インターネット環境も完備。家具・ネット回線付きの部屋なら、身一つで来ていただいてすぐに事業を始められ、使い慣れた什器の持ち込みも選べます。平日は有人受付が来客に対応。共用ラウンジや会議室、ドリンクサービスも整えました。
いずれも、この物件特有のものではなく、首都圏で成功したH¹Oの仕様を、そのまま名古屋へ持ってきた形となります。その理由は、どの街で働く人にとっても、快適でモチベーション高く過ごせる環境の価値は共通だと考えているからです。この街で10名以下の企業が新築かつハイスペック、そして外観もしっかりしたビルを探すのは非常に難しく、どうしても築古や雑居ビルの一室になりがちなのが実情です。空室率が下がり、床の確保が難しい昨今の名古屋の中心部において、少人数でも上質な拠点を構えられる我々のH¹Oが提供できる価値は大きいと思います。
H¹Oを選択肢の「入り口」に、名古屋で事業の未来を描く
野村不動産のオフィスシリーズにとって、名古屋は今回が初進出です。これまでも東海圏に本社を置く企業様が、当社のPMOなどを東京支店としてお使いいただく例はありましたが、名古屋には物件がなく、現地でニーズを拾えない状況でした。そういった意味では、分室・支店ニーズのみならず、名古屋発のスタートアップや中小企業の本社利用も含め、地元のお客様と直接接点を持てる意義も、当社としては非常に大きいと思います。
H¹Oはあらゆるニーズの受け皿になれる、初進出のエリアには実にバランスの良いアセットです。当社には、時間貸しの多拠点型サテライトオフィス「H¹T(エイチワンティー)」から、H¹O、家具付きのセットアップオフィス、PMO、そして大規模ビルまで、企業の成長フェーズに合わせて最適なオフィスへと移行できるオフィスポートフォリオがあります。まずはその入り口として最も使いやすいH¹Oでお客様との接点を広げ、ニーズが見えればセットアップオフィスやPMOの名古屋展開も十分に考えられます。まずは「こういうオフィスがあるのか」という気づきを、名古屋の街に一つずつ広げていく。その先に、私たちが描く事業の未来があると考えています。
H¹O 名古屋栄 エレベーターホール 完成予想CG
H¹O 名古屋栄 ラウンジ 完成予想CG
H¹O 名古屋栄 外観 完成予想CG