関東・甲信越 - 市場動向と賃料相場 2026年3月期

マーケット情報・賃料相場
更新日 : 2026年07月10日掲載日 : 2026年06月11日
オフィス

埼玉:ランドマークがけん引し相場上昇。
千葉:都心高騰で千葉・幕張が再評価。

賃料上昇もオフィス需要は堅調

CBREの調査によると、2026年1~3月期末の「さいたま」エリアの空室率は2.7%と前期比0.5ポイント低下。2025年12月竣工の「大宮サウスゲートフロント」が空室を抱えて竣工し、前期は空室率が上昇したが、その後、順調に空室消化が進み、空室率は低下した。引き続き100坪超の区画が確保できる希少な物件として、需要の受け皿となっている。

オールグレードの想定成約賃料(共益費込み)は20,580円/坪で前期比0.8%上昇。ランドマークビルの賃料相場の上昇にけん引され、中大型ビルの賃料相場も軒並み上昇傾向にある。

千葉駅前好調、幕張にも追い風

千葉駅周辺エリアは、今期、駅近の好立地物件を中心に引き合いが多く、坪単価2万円前後の物件の多くが成約または内定した。足元の問い合わせも増加傾向にあり、今後駅前物件を中心に空室率の低下が予想される。

一方、海浜幕張駅エリアは依然として大型空室を抱えているが、都内の急激な賃料上昇を背景に問い合わせは増加しており、今後、割安感を武器に注目のエリアとなることが期待される。

東京本社 西尾直樹 / 正田健太朗

種別 種別 賃料(共益費込み) 需給の動向 空室
率推移
さいたま市 大規模ビル 25,000~37,000円/坪 大宮・さいたま新都心は新規出店・立地改善・グレードアップ移転・拡張移転など前向きな動機での移転ニーズが大半。賃料相場は過去最高水準にあるものの、空室は今後もタイトな市況が続くと予想され、テナントもその賃料を許容する傾向。 低下
中小規模ビル 14,000~24,000円/坪 低下
千葉 千葉駅 11,500~15,000円/坪 千葉駅前の好立地物件を中心に空室消化が進んでいる。一方、駅から徒歩10分以上の物件は引き合いが少ない状況が続いている。 やや低下
海浜幕張駅 8,500~11,000円/坪 賃料上昇が続く都内からの移転先としてのニーズが増加傾向。一方、大型ビルが一棟貸しで募集されるなど、空室率が上昇している。 やや上昇
船橋駅 14,500~23,500円/坪 面積・グレード・立地にかかわらず、空室がほぼない状況が続く。募集区画には複数の申し込みが入ることもあり、物件確保が難しい。 横ばい
柏駅 14,000~17,000円/坪 空室消化が進み、まとまった面積を確保しづらくなっている一方、30坪前後の区画には一部空室が残る。 やや低下
茨城 水戸 7,000~10,000円/坪 駅前や南口の空室消化が進んだことで、駅北口から徒歩10分以上の物件に対しても引き合いが増えている。 やや低下
つくば 14,000~18,000円/坪 駅前の新築物件でも空室は減少している。今後も一部物件では、既存テナントに対する賃料引き上げの動きが継続すると見られる。 やや低下
群馬 高崎 9,000~13,000円/坪 空室消化は面積を問わず進んでいたが、大型空室の消化に伴い、動きは緩やかになりつつある。一部では、既存テナントへの賃料引き上げの動きも確認されている。 やや低下
前橋 6,000~9,000円/坪 高崎における空室消化の進捗に伴い、駅近物件や大規模空室を中心に空室消化が進んでいる。 やや低下
栃木 8,000~16,000円/坪 20〜30坪の需要が多かったが、郊外からの移転や統合移転が増えて、80〜100坪の需要が増えている。 やや低下
新潟 9,000~17,000円/坪 新潟駅周辺の20~30坪の需要が多く見られるようになった。新潟市郊外や古町からの動きが散見される。 横ばい
長野 8,500~11,000円/坪 長野駅徒歩圏で、まとまった面積で一定の成約が見られた。一方、新規募集も散見され、需要の動向が注目される。 横ばい
空室率推移凡例:  上昇 上昇 やや上昇 やや上昇 横ばい 横ばい やや低下 やや低下 低下 低下

※物件検討時の予算の目安です。詳しくはシービーアールイー(株)社員におたずねください。

文中の空室率については、2014年3月期より、データ算出の対象となるオフィスビルを、原則として延床面積1,000坪以上、かつ新耐震基準に準拠した物件に変更しました。