神戸市中心部の2017年9月期のオフィス空室率は、6月期から0.4ポイント低下して4.8%となり、1996年の弊社調査開始以来の最低値を更新し続けている。立地改善や複数拠点の集約を目的とする大型移転が複数見られ、いずれも周辺部から市内中心部のオフィスエリアへの移転であったが、三宮駅周辺以外への移転である。これまでは、同駅周辺でまとまったスペースが確保できないことを理由に、移転を見送るテナントが多かった。しかし神戸では、2021年までオフィスの新規供給がないため、立地条件を緩める動きが、テナントの間に広がっているものと思われる。
平均想定成約賃料( オールグレード)は10,890円/坪となり、対前期比+0.6%と上昇は小幅にとどまった。空室率の低下は継続しているものの、賃料上昇の動きまでには及んでいない。また、大型ビルにおける想定成約賃料を全国主要都市で比較すると、大阪や京都と比較して神戸は低水準で推移している。梅田等へのアクセスの利便性を考えると、コストパフォーマンスの高い賃料条件といえるだろう。
大型ビル
神戸市のオフィスエリアに所在する、規模および設備等で各エリアを代表すると考えられるオフィスビル。空室率は、基準階300坪以上または延床面積10,000坪以上の新耐震基準に準拠したオフィスビルが対象。想定成約賃料(共益費込)はフリーレント等のインセンティブは含まない。
オールグレード
神戸市のオフィスエリアに所在する、延床面積1,000坪以上の新耐震基準に準拠したオフィスビル。想定成約賃料(共益費込)はフリーレント等のインセンティブは含まない。














