※ 当レポートは2025年7月に発表されたものです。全3回のシリーズで発刊、本号は第2回となります
※第1回の掲載は こちら から
サマリー
AIデータセンターの開設事例は大都市圏のほか、東北、北陸、四国などでも増えている。首都圏ではデータセンターの需給バランスはタイトな状況が続いており、電力や土地の確保が難しくなっている。このため、今後のデータセンターの開設エリアとしては地方も選択肢に入れざるを得なくなってきている。
政府は地方の脱炭素電源の整備とデータセンターの地方分散を促進する構想「ワット・ビット連携」を進めている。そして、脱炭素電源の中でも太陽光、風力といった再生可能エネルギーは、国内の全電力供給量の最大2倍まで発電量を伸ばすポテンシャルがあるとされており、今後その重要度は高まることが予想される。
全国で増加するAIデータセンター
3.1. 増加するAIデータセンター
AIデータセンターの開発計画または既存のデータセンターをGPUサーバー対応に改装する事例は増えている(Figure 3-1)。既存のデータセンターはもちろん、今後1~2年以内に竣工する予定のデータセンターの殆どは生成AIが普及する前に設計されたものである。このため、現在開発中のデータセンターの多くは、GPUサーバーの運用に必要な高発熱用ラックや液冷空調を部分的に導入するなど運用方法を変更している。Figure 3-1 に列挙した事例にみられる通り、AIデータセンターの1ラック当たりの最大電力容量は小さくても20kVA、大きいものでは100kVAを超えるケースも見られ、従来型の5~10kVAを大幅に上回る。
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