株式会社FOODCODE|成長ベンチャーに訊く

不動産戦略・動向
更新日 : 2024年10月31日掲載日 : 2024年10月31日
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テクノロジーを駆使した新たな食のサービスで、まずは都心のビジネス街に100店舗を目指す。

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スマホのアプリで注文すれば、タイムロスなくピックアップが可能。しかもヘルシーな上にトッピングのカスタマイズも自由自在。忙しいビジネスパーソンにとって強い味方となる、テイクアウトカレーショップ「TOKYO MIX CURRY」を展開する株式会社FOODCODEのCEO西山氏に、これからの店舗戦略を訊いた。

株式会社FOODCODE
CEO
西山 亮介

株式会社FOODCODE CEO 西山 亮介氏

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自分好みのヘルシーカレーを手軽に、スマホアプリが導く快適なランチ

FOODCODEは、「テクノロジーの力で食の新しい常識を創る」をミッションとして、2018年11月に創業したスタートアップ企業です。私たちが考える常識とは、おいしくて、ヘルシーで、コスパが良く、そんな食をストレスなく体験できること。そのために選んだテイクアウトの料理がカレーでした。カレーはラーメンや寿司と並ぶ国民食であり、マーケットが大きいこと。さらにカレーは辛さやライスの量、トッピングなど自分の好みが出やすく、カスタマイズに向いている食べ物という理由です。

小麦粉不使用のヘルシーなカレーに、トッピングを加えて自分好みにカスタマイズできる。しかもアプリを介して事前にオーダーすることでピックアップの待ち時間がない。そのため当社では、カレーの生産から提供はもちろん、注文用アプリを始めとした飲食店の運営に必要なシステムプラットフォームの開発、マーケティング・CRMまですべてのプロセスを、自社内において一気通貫で行っています。

そして、これらの特徴を具現化したテイクアウト中心の「TOKYO MIX CURRY(以下:TMC)」を、東京・文京区の根津にオープンしたのは、創業から約半年後の2019年6月のことでした。

先端ビジネスのスタートポイントは、下町である根津のオフィス兼店舗

スタートに根津を選んだのは、大手町から地下鉄で3駅とアクセスが良く、都心で働く方が大勢いる一方で、東京の下町風情を残すエリアとして注目されており、東大や東京芸大などの大学も近いという多様性に惹かれたからです。1階が店舗で、2・3階がオフィスという体制で、当初は私とカレー作りに厨房長、エンジニアの4人でビジネス構想をスタートさせました。

当初はイートインもあり、ふらっと来られるお客様もいたのですが、アプリからしか注文できないように振り切っていたので、「現金が使えないなんてけしからん!」という感じで、リアルに怒られることもしばしばありました(笑)。

現在も本社はこの場所にあり、エンジニアと厨房、カスタマーサポートのメンバーなど合わせて10数名が仕事をしています。皆が同じ場所にいることでコミュニケーションがとりやすく、それが波及効果を生んでいます。垂直統合でやっている強さと言えるでしょう。

その後、2店舗目は永田町に出店して、ここは大好評でした。次の原宿は全然だめ、六本木はよかったと色々と試した結果、オフィス街のランチをターゲットにするのが一番効率的だとわかり、そこからはビジネス街に絞って出店していきました。

ちなみに出店の資金は金融機関からの借入ではなく、「食×テクノロジー」のスタートアップとして株式発行によるエクイティファイナンスで調達しています。テクノロジーに振り切って垂直統合で飲食店の新しいモデルを創り出すことは、スタートアップにしかできないと考えています。したがって、弊社は通常の飲食店とは異なりますが、エクイティファイナンスを活用しているわけです。

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コロナ禍を機に二転三転した、TMCの店舗拡大戦略

こうしてビジネス街に店舗を拡大していったのですが、その時に立ちふさがったのが新型コロナウイルスの蔓延でした。一般に飲食のテイクアウトビジネスはコロナ禍によって拡大した印象が強いようですが、当社にとっては明らかに逆風でした。2020年の4~5月はオフィス街から完全に人が消えたのですから、テイクアウトは完全にお手上げでした。

しかし、コロナが終わった時に一気に拡大するためには、店舗を増やし続けるしかないと、間借りやキッチンカーを中心に23店舗くらいまでひたすら出店しました。しかし、コロナがなかなか収束せず、売上高は伸びても同時に赤字額も増えるという状況になっていました。

そうした折、大きな転機となったのが2021年8月に森ビルさんから、六本木アークヒルズへの誘致の打診をいただいたことです。出店してみるとこれが大当たりで、実店舗に舵を切るきっかけとなりました。現在は間借りやキッチンカーを減らして、実店舗が6店(取材時点。2024年10月末現在は9店舗)といった状況です。

「東京のオフィスランチと言えばTMC」、そのために目指すは都内100店舗

先にも述べたとおり、我々にとってコロナ禍は逆風でした。ですが、食事をスマホアプリで注文するという行為が、この3年間で一気に加速したのも事実です。その流れを活かしてビジネスを加速させることができれば、結果、追い風だったと言えるでしょう。

それを踏まえて、今後目標とするのは「東京のオフィスランチと言えばTMCだよね」と言われるブランド力を確立すること。そのためにこの5年の間に都心オフィス街に100店舗を出店することです。

それが実現したら、その先は国内の政令指定都市への展開、さらには東京と似たような都市構造を持つ、人口密度が高い海外の都市への進出も可能でしょう。具体的にいつとは言えませんが、将来プランとしては視野に入れています。

一方、足元ではテイクアウトだけでなく、イートインがある、あるいはレストランタイプのお店の展開も、同時進行で考えなければなりません。現在はプラスチックの容器での提供ですが、やはり「お皿で食べたらもっと美味しいだろうに…」とおっしゃるお客様も大勢います。そうした要望に応えられる店舗も必要でしょう。

さらに、夜の時間の収益をどう高めるかも課題です。飲んだ後の〆のラーメンはあっても、〆のカレーはない…ランチタイムだけの店舗運営ではなく、夜も売れる店をつくろうと、アイデアに富んだ新たな施策にもチャレンジしていきたいです。

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