株式会社Asobica| 成長ベンチャーに訊く

不動産戦略・動向
更新日 : 2024年09月09日掲載日 : 2023年02月02日
オフィス
商品やサービス購入後の顧客満足度を高め、顧客の成功へと導く「カスタマーサクセス」。今、この領域の重要性に目を向ける企業が増えている。2018年創業の株式会社Asobicaは、ロイヤル顧客を分析・蓄積していくロイヤル顧客プラットフォーム「coorum」を運営しているスタートアップだ。大学時代から起業を志していたという代表取締役社長CEOの今田氏に、起業の経緯やオフィスの変遷、そして今後の展望について訊いた。
株式会社Asobica 代表取締役社長 CEO 今田 孝哉 氏

カスタマーサクセス領域で
企業向けSaaSを展開。
心の豊かさを満たせる企業に!

株式会社Asobica
代表取締役社長 CEO
今田 孝哉

株式会社Asobica

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Asobicaは、商品を買ったり、サービスを契約した後の顧客満足度を高めるカスタマーサクセスの領域で、SaaSを展開している会社です。商品の認知拡大から購入までといった従来のマーケティングやセールスの領域ではなく、購入後の既存顧客に対してコミュニティを提供し、収益貢献の高いロイヤル顧客とダイレクトにつながることで、LTV最大化を実現していく支援を事業としています。

これまでは、モノを売るといえば売り切りのスタイルが一般的でした。しかし現在は、様々な商品やサービスでサブスクリプション方式が広がるなど、ユーザーの満足度を高め、引き続きご愛用いただくことが重視されています。そこでAsobicaは、コミュニティサイトを構築できる統合型カスタマーサクセスプラットフォーム「coorum(コーラム)」を開発。企業と既存顧客の交流を可能にし、その声や行動をもとにした分析も可能にするなど、既存顧客のファン化をはじめ、LTV最大化を実現することはもちろん、商品開発やマーケティングなどにもご活用いただいています。

Asobicaを創業したのは2018年2月です。地元・福井の大学を卒業して上京し、3年間、企業でカスタマーサクセス領域の事業に携わる一方、休日にはエンジニア等を含めた若手社会人を集めた勉強会を個人で開催していました。そこで知り合った仲間数名に声をかけ、一緒にサービスをつくり始めたのがAsobicaのスタートラインです。とはいえ、起業したいという想いや、今のサービスにつながるファンの大切さや、その影響力の大きさに気が付いたのは大学3年生の頃です。先輩が卒業して私一人になったダンス部の部員を70名にまで増やし、学内最大の部活に成長させた経験が大きかった。ダンス部に興味を持ってもらうきっかけづくりや、入部したメンバーやイベントに来てくれたお客さんに喜んでもらえるように工夫したり。その経験によって、仲間やチームで大きなことをすることに人生をかけたいと思うようになりました。前職時代も、採用面接で「3年後に辞めます」と宣言したうえで就職させてもらい、働きはじめてからもことあるごとに起業すると言い続けていました。大学時代に抱いた起業への想いを大事にして、自分自身を奮い立たせていましたね。

株式会社Asobica

Asobicaは、立ち上げ当初から現在まで、五反田を拠点にしています。前職時代に勤めていたエリアでもあるのですが、古めかしい雑居ビルがあるなど、都会の街のようにキラキラとしていないところが気に入っています。Asobicaは「遊びのような熱狂で、世界を彩る」をミッションにしていますが、既存のビジネスや働き方など、すでにできあがった船に乗るのではなく、船をゼロからつくって漕ぎ出していくメンバーの集まりです。そんな「ここからのし上がっていくぞ!」と、私たちのモチベーションを高めてくれるのが、五反田なのだと思います。

2018年の創業時は、家賃8万円のワンルームマンションを借りて事務所にしていました。リモートワークも導入していましたが、メンバーが7、8人になると事務所はギュウギュウ詰めの状態。スペースに余裕がないので、採用活動はオンラインで行い、面接をする時は近くのカフェへ行っていました。

当初はBtoCサービスを展開していたものの、その後BtoBへ方向転換したことで、Asobicaを離れたメンバーもいます。一時は5名ぐらいで業務を回す状況でしたが、1年後には10名、20名と社員が増えるように。その頃、30坪のオフィスへ移転しました。とはいえ、そこはそこで会議室が一つしかなく、社内のそこらじゅうで会議をしている状態。ひどい時にはエレベータホールで打ち合わせをすることさえありました。しかも、出社する人が多い日にはWiFi回線が落ちやすく、すぐに使えなくなるんです(笑)。混沌としていましたが、振り返るといい思い出になっています。

株式会社Asobica

2022年5月から入居している現在のオフィスは、130坪のワンフロアを執務スペース、別フロアの70坪の区画を会議室や来客用スペースにしています。スタッフは業務委託も含めおよそ100名。リモートワークのメンバーもいるので、広々としています。移転の検討段階では100坪前後の物件を探していましたが、コロナ禍で移転自体が延期になっていました。その間も採用は続けていましたし、今後の増員を想定して選んだのが、このオフィスです。30坪のオフィスから計200坪への移転ともなれば、「ナニがあったの?」と驚かれますし、ビルオーナーからもたくさん質問されました(笑)。

今のオフィスは、仕事がしやすく、メンバー同士の交流が生まれることを重視した設計です。同じ席にずっと座って仕事すると集中力が続かない側面もあるかと思うので、執務スペースの両サイドに色々なスタイルの席を設け、場所を変えつつ気分転換しながら仕事ができるようにしています。窓も大きく開放感があるので、リラックスした雰囲気の中で働くことができています。また、オンライン会議も多いので、フォンブースを設けるなど、オンラインとリアルを組み合わせた働き方ができるよう配慮しています。

株式会社Asobica

Asobicaは、心の豊かさを満たせる企業になりたいと思っています。「顧客=ファン」の気持ちを育むことはもちろん、今後は従来たまっているデータに加え、SNSやリアルな店舗データ等を統合させていくことにより、より解像度の高い分析が可能になります。その過程では、クライアント企業の考えや気持ちに寄り添ったアドバイスや伴走支援が大切になると考えています。

カスタマーサクセス領域におけるビジネスは、業界としてもまだまだ成長過程です。そのため、ツールを提供したら終わりではなく、クライアントと一緒により深くサービスを掘り下げていく必要があります。簡単ではありませんが、その分可能性にあふれた領域。そんな領域で船をゼロからつくる気概を持った方々にぜひ集まってほしいと思っています。

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