福岡 - 賃貸不動産市場 2021年9月期

マーケット情報・賃料相場
更新日 : 2022年03月24日掲載日 : 2021年12月21日
オフィス倉庫

想定成約賃料は5期ぶりに上昇

シービーアールイー(株)の調査による、2021年9月期の福岡主要オフィスゾーンの空室率は、前期(同年6月期)から0.2ポイント低下の3.0%と、6期ぶりに低下した。建設・土木関係、IT関連、コールセンターなどの業種を中心とした、拡張・分室の案件が成約に至ったことが、低下の要因と考えられる。

想定成約賃料は対前期比0.2%上昇の16,200円/ 坪( 共益費込)と、5期ぶりの上昇となった。新たに供給されるオフィスが、福岡のマーケットを、全体的に押し上げていることも背景にあるが、堅調なテナント需要が下支えしていると考えられる。一方で、コロナ禍を通じたコスト意識の高まりから、募集賃料が20,000円/坪(共益費込)を超えるオフィスについては、空室が長期化する事例も見られる。

新規供給ラッシュ到来

緊急事態宣言下の今年9月、福岡市が主導する再開発事業「天神ビッグバン」の規制緩和第1号案件「天神ビジネスセンター」が竣工を迎えた。全国的には、新築物件の内定率・稼働率が高くない中、また、コロナ禍で企業の動きが鈍化している状況下でも、竣工時のテナント内定率は約90%と、高稼働を実現した。募集賃料も、福岡のマーケットでは、今までにない高価格帯設定であったが、“テナント内定率約90%”という実績は、その条件設定が、決してマーケットを逸脱するものではないことを表したと言える。改めて、福岡の都市としての強さや、ポテンシャルの高さを示すものとなった。

「天神ビジネスセンター」を皮切りに、福岡では2021年から2025年にかけて、約8万坪の新規供給が予定されている。その多くは、2024年12月期~2025年度にかけての供給になるため、2024年9月期までの影響は限定的と考えられるが、ここ5年の間に、新規供給だけでも20%近く、福岡のオフィス総面積が増える形となる。

IT関連、コールセンター業を中心に、大型面積を必要とする一定程度の根強いニーズはあるものの、新規供給ビルへの移転に伴う、優良な二次空室の発生など、テナントは選択肢が増え、オーナーは、価格競争につながる競合物件が増える可能性が高い。テナント・オーナーともに、よりよい選択・決定のためには、常に市場の動きを的確に把握する必要があるだろう。

福岡支店 田中 菜津美

この記事は会員限定コンテンツです。
無料で会員登録すると続きをご覧いただけます。

無料会員登録の6つのメリット

限定コンテンツ 閲覧・DL

限定コンテンツ 閲覧・DL

最新不動産 コラムが届く

最新不動産 コラムが届く

新着物件情報が 届く

新着物件情報が 届く

掲載終了 オフィスを検索

掲載終了 オフィスを検索

AI予測賃料の利用

AI予測賃料の利用

ビジネス不動産 情報誌が届く

ビジネス不動産 情報誌が届く

新規会員登録 (無料)

すでに登録済みの方はこちら

ログイン
上記内容は 「BZ空間」2021年冬号 掲載記事
です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。