名古屋 - 市場動向と賃料相場 2026年6月期

マーケット情報・賃料相場
更新日 : 2026年09月15日掲載日 : 2026年09月15日
オフィス
NEW

空室率はグレードを問わず低水準で推移。
賃料上昇もオフィス需要は堅調。

幅広い業種で需要を牽引

シービーアールイー(株)の調査によると、名古屋における2026年4~6月期末の空室率は、対前期(同年1~3月期)比-0.2ポイントの2.0%となった。前期には、大型ビル2棟で計1万6千坪(過去四半期平均の約5倍)が供給されたが、いずれも9割前後の高稼働で竣工し、需給バランスへの影響は限定的だった。需要面では、建て替え、集約、グレードアップ移転など、幅広い業種が牽引。IT関連企業を中心に、館内増床や分室開設の動きも活発で、大型ビル以外でも、賃料の割安感から空室消化が順調に進んでいる。前述の大型ビル2棟に入居したテナントの移転元のビルにも、有力な引き合いが複数あり、二次空室の発生は限定的である。

今期は新規供給は見られないが、需要が供給を吸収する傾向は継続している。名古屋の空室率は、今年から来年にかけ、低水準で安定的な推移が続く見通しである。

グレードA賃料は3万円/坪台に

名古屋グレードAの想定成約賃料は、30,500円/ 坪( 対前期比+2.7%、前年同期比+9.3%)と、坪当たり3万円台に乗り、上昇が加速している。グレードBも、15,300円/坪(対前期比+1.0%、前年同期比+3.7%)と、堅調に推移している。

品薄となった良質なオフィススペースを確保するため、賃料の上昇を許容するテナントが増加しており、オーナー側も、強気の賃料設定を維持している。向こう1年で、大型ビルの賃料は、さらなる上昇が予測されており、賃料の上昇局面は当面継続する見通しだ。

2026年下半期には、計1万1千坪の供給が予定されている。しかし、すでに9割以上の入居が見込まれており、需給の大幅な緩みは想定しにくいと思われる。

投資市場でも、期待NOI利回りは4.45 % と、東京の3.10%を上回り、地方都市の中でも名古屋への投資家注目度は高まっている。

前述のとおり、今後も賃料上昇局面が続くため、移転や契約更新のタイミングの見極め、契約期間の長期化が重要になる。また、大型空室の発生も限定的で、貸室確保が困難になり、分室にて面積確保の対応を迫られることになる可能性が高い。

今後は、大型ビルとそれ以外のビルの二極化が進む可能性もある。自社のニーズに合ったグレード選択と、早期の意思決定が求められるだろう。

名古屋支店 近藤 実

この記事は会員限定コンテンツです。
無料で会員登録すると続きをご覧いただけます。

無料会員登録の6つのメリット

限定コンテンツ 閲覧・DL

限定コンテンツ 閲覧・DL

最新不動産 コラムが届く

最新不動産 コラムが届く

新着物件情報が 届く

新着物件情報が 届く

掲載終了 オフィスを検索

掲載終了 オフィスを検索

AI予測賃料の利用

AI予測賃料の利用

ビジネス不動産 情報誌が届く

ビジネス不動産 情報誌が届く

新規会員登録 (無料)

すでに登録済みの方はこちら

ログイン
上記内容は 「BZ空間」2026秋号 掲載記事
です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。