東京 - 賃貸不動産市場 2024年6月期

マーケット情報・賃料相場
更新日 : 2024年09月10日掲載日 : 2024年09月12日
オフィス

空室率は低下傾向で推移するも、
懸念される2025年の大量供給。

需要は引き続き堅調

シービーアールイー(株)の調査によると、2024年6月期のグレードAの空室率は、対前期(2024年3月期)比0.2ポイント低下して、4.6%となった。また、東京23区オールグレード空室率は、対前期比0.2ポイント低下し4.1%となり、グレードA、オールグレードともに、3期連続で空室率の低下を記録している。

これらの空室率の低下を受け、引き合いの多い、駅直結、駅近、好立地の大型ビルなどでは、賃料の上昇傾向も見られるようになった。一方、テナント誘致に苦戦しているエリアや物件では、長期のフリーレント付与や、移転コストの一部負担などのインセンティブの提示が増えている。

ただし、2025年以降、東京では大量供給が控えている。そのため、空室率の低下は、短期的なものにとどまり、賃料は、再び低下基調となることが予想される。

2024年問題による影響

2024年4月から施行された働き方改革関連法により、運送業や建設業における時間外労働の上限が、厳しく規制された。そこで、懸念されているのが、いわゆる「2024年問題」である。新築ビルの建設計画のみならず、オフィス移転プロジェクトにおいても、工期の長期化や計画の見直しが必要となるケースが散見されている。また、近年の資材コストの上昇に伴う、予算管理の厳しさもあって、特に、外資系企業においては、本国からの承認や管理のもと、移転プロジェクトを進める必要があり、乗り越えるべきハードルが増えたと言える。

賃料面だけでなく、初期費用が大きなハードルとなっている中、「セットアップオフィス」と呼ばれる内装付きのオフィスや、退去テナントの内装を承継できる「居抜き」物件などへの需要が高まっている。

また、自社オフィス内で完結せず、ビル共用施設を有効活用する考え方も浸透し始めている。共用会議室やラウンジ、コワーキングスペース、食堂、ジム、イベントスペースなど、従業員への福利厚生としても利用できる、充実した施設を持つビルに注目が集まっている。大型新築ビルの多くは、充実した共用施設を、すでに整えていることが多い。これに対して、既存ビルにおいても、空室フロアにテナント共用施設を新設するなど、ビルオーナーは、テナント誘致におけるアピールポイントの付加に力を入れている。

東京本社 小海 翔子

この記事は会員限定コンテンツです。
無料で会員登録すると続きをご覧いただけます。

無料会員登録の6つのメリット

限定コンテンツ 閲覧・DL

限定コンテンツ 閲覧・DL

最新不動産 コラムが届く

最新不動産 コラムが届く

新着物件情報が 届く

新着物件情報が 届く

掲載終了 オフィスを検索

掲載終了 オフィスを検索

AI予測賃料の利用

AI予測賃料の利用

ビジネス不動産 情報誌が届く

ビジネス不動産 情報誌が届く

新規会員登録 (無料)

すでに登録済みの方はこちら

ログイン
上記内容は 「BZ空間」2024秋号 掲載記事
です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。