東京 - 賃貸不動産市場 2022年6月期

マーケット情報・賃料相場
更新日 : 2022年09月14日掲載日 : 2022年09月20日
オフィス

グレードA空室率やや上昇

シービーアールイー(株)の調査によると、2022年6月期の東京グレードAの空室率(即入居可能な空室を対象)は、対前期(同年3月期)比+0.1ポイントの2.1%と、再び上昇した。また、オールグレードの募集空室率(空室率に1年以内に即入居可能となる募集区画を加えた指標)は、前期と変わらず9.1%となり、2020年3月期からの9期連続上昇から、横ばいに転じる結果となった。オフィスの新規需要も、5期連続の減少から、前期よりプラスに転じており、まだ本格的な需要回復局面ではないが、徐々に需給ギャップ縮小の兆候が出始めている。

需要動向としては、開発に伴う立ち退きや、定期借家契約の期間満了に備え、移転か再契約かを検討する動きが多い。また、引き続き、数十坪から100坪台での拡張の動きのほか、アフターコロナを見据えた働き方や、ワークプレイスの構築を目的とした検討も、活発化しつつある。

オフィス検討の好機

最近は、リモートワークを活用する前提で、オフィスに社員を戻していきたいという声も増えている。しかし、出社に関しては、マネジメントと社員の間で、大きなギャップが生じるケースがある。もともと、「通勤時間」は、会社にとってコストではなく、社員個人においては、当然負担する隠れたコストであった。しかし、リモ ートワークで、一度カットできたという事実があり、こちらを再び負担することに、抵抗があることも理由として考えられる。オフィスに社員を戻したい企業にとっては、安いが不便な立地ではなく、交通利便性の優れた立地で、社員が真に生産性向上を実感でき、出社動機に訴求するワークプレイスが求められるだろう。

引き続き、世界情勢の不安や海外の景気後退懸念、物価上昇など、企業業績の見通しにとって、明るい材料ばかりではない。都内のオフィス賃料に限っては、世の中の物価の動きと異なり、まだ上昇には転じていない。テナントにとって、物件を多くの選択肢から比較検討でき、オーナーが積極的な誘致姿勢で、柔軟な賃料条件の提案がなされている現在のマーケットは、具体的に「働きに行きたくなるオフィス」を検討するには、よい機会であり、大きな変化を実現できるのではないだろうか。

ビル営業本部 戸田 恵一郎

この記事は会員限定コンテンツです。
無料で会員登録すると続きをご覧いただけます。

無料会員登録の6つのメリット

限定コンテンツ 閲覧・DL

限定コンテンツ 閲覧・DL

最新不動産 コラムが届く

最新不動産 コラムが届く

新着物件情報が 届く

新着物件情報が 届く

掲載終了 オフィスを検索

掲載終了 オフィスを検索

AI予測賃料の利用

AI予測賃料の利用

ビジネス不動産 情報誌が届く

ビジネス不動産 情報誌が届く

新規会員登録 (無料)

すでに登録済みの方はこちら

ログイン
上記内容は 「BZ空間」2022年秋号 掲載記事
です。本ページへの転載時に一部加筆修正している場合がございます。