労働人口の減少が顕著となり、人材獲得が困難になる中、作業効率を高めるためには、倉庫内の省人化や自動化は、重要なテーマです。ITの話でいうと、当社では物流ソリューション展開当初からWMS(倉庫管理システム)を導入しており、改良および施設に合わせたカスタマイズを施して活用しています。
さらに現在では、自動倉庫化も視野に入れ、具体的な建設段階に入っています。入庫から収納、オーダー後のピッキングから梱包、ラベルの貼付、出荷までの一連の作業を極力自動化する倉庫を検討中です。先の自社製WMSと連携して運用することで、EC事業者様にも手軽にお使いいただけると思います。
自動倉庫ではないですが、AGV(無人搬送車)による自動搬送のしくみは、社内施設内で実証実験を繰り返しているところです。また仕分けをする機械についても同様です。海外では郵袋(ゆうたい)という袋に、郵便物や荷物を入れて輸送することがありますが、品質に厳しい日本では、箱の角がつぶれたり、郵便物の端が折れたりすることもあるので、現在はほとんど使っていません。そのため、破損が起きにくい取り扱い方法を探る研究も重要になってきます。もちろん、ピッキング用のロボットについても、外部の専門企業と連携しながら、導入をめざしています。必ず人がやらなければならない仕事が今のところはあるわけですから、そこに人が集中できる環境が重要で、そのためには機械にできる仕事は、機械に任せるべきでしょう。
また、倉庫外の配達についても同様です。当社ではドローンやロボットによる配送について2016年から検討を開始しています。配送ロボットでいうと、2018年には福島県南相馬市において、公道ではない場所での配送実験を開始。2020年には東京の麹町郵便局と、東京逓信病院の間で、日本初となる公道での実証実験を実施しました。また、2021年12月から東京の奥多摩町で、ドローンと配送ロボットを連携させた郵便物・荷物の配送実証実験を行っています。法制度も整備されつつありますので、新しい技術と物流の融合の実現に向けての可能性を検証しています。
こうした郵便・物流事業におけるP-DX(ポスタル・デジタル・トランスフォーメーション)に関する戦略的なIT投資額として、JPビジョン2025では1,800億円程度の予算を策定しています。
