コールドストレージ2026 ―市中への低温配送需要が顕在化―

不動産戦略・動向
更新日 : 2026年10月14日掲載日 : 2026年09月07日
倉庫

※ 本レポートは2026年9月に発表されたものです。

サマリー

コールドストレージ(冷凍冷蔵倉庫)の賃借事例は着実に増加している。CBREが毎年実施している利用意向調査の結果からも利用が浸透しつつあることがうかがえる。

賃貸型コールドストレージでは保管を主な目的とする利用はほとんどなく、販売商品の域内配送を担う業態のユーザーが中心である。こうした業態ではトラックの出入りが頻繁であることから、ユーザーは搬出入作業の効率を重視して賃借物件を選択している。開発者がメインのユーザーを明確にすることによって、賃貸型コールドストレージの市場は拡大するだろう。

1. 供給動向

マルチテナント型コールドストレージ(賃貸用に開発された冷凍冷蔵倉庫)の開発面積はこれから大きく拡大する。全国の開発面積は、2025年までの合計が9.3万坪だったのに対して、2027年と2028年は単年で15万坪弱と供給ペースは加速する見込みだ(Figure 1)。また、開発形態の多様化も進んでいる。比較的小規模な用地で一棟の冷凍冷蔵倉庫開発が主流であるものの、近年は大型の物流施設の一部フロアや区画を冷凍冷蔵仕様とする複合型の開発事例も散見されるようになった。

Figure 1: 全国の新規供給

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