再び注目を集める国道16号沿線エリア

都市・物件特集
更新日 : 2022年06月22日掲載日 : 2009年09月06日
倉庫
凡例
凡例 人口 可住地の人口密度
住民基本台帳人口要覧(平成20年3月31日)より算出
製造 製造品出荷額等
経済産業省調査統計部「平成19年工業統計調査」
小売 小売業年間商品販売額
経済産業省調査統計部「平成19年商業統計調査」
卸売 卸売業年間商品販売額
経済産業省調査統計部「平成19年商業統計調査」
企業 対象地域内の全事業所数
総務省統計局「平成18年事業所・企業統計調査」
運送 全事業所に対する道路貨物運送業事業者の割合
総務省統計局「平成18年事業所・企業統計調査」より算出
倉庫 全事業所に対する倉庫業事業者の割合
総務省統計局「平成18年事業所・企業統計調査」より算出
3PL 全事業所に対する運輸に附帯するサービス業事業者の割合
総務省統計局「平成18年事業所・企業統計調査」より算出

環状方向のアクセスが脆弱な首都圏交通網において、国道16号(R16)が果たす役割は大きい。環状8号の外側にR16まで環状道路がなく、またその外にも存在しないという唯一無二の存在。東京から放射状に伸びる主要道とのクロスポイントは、地方からの荷を都内全域に配送する拠点、および周辺の荷を集約し運び出す拠点として高いポテンシャルを誇っている。

元来、R16沿線の物流は、工業団地整備、製造業集積とともに発展してきた。自動車関連をはじめ、印刷・出版の物流拠点が集積する「川越」。東芝物流や日立物流といった常磐道沿線のメーカーの物流子会社が、首都圏をカバーするために立地した「柏」。「野田」や「入間」「八王子」なども、当初は製造業先行で物流集積が図られていった。

これら昔ながらの集積にプラスする形で、昨今のR16沿線の物流ニーズは、東京という巨大商圏を見据え、食品や生活雑貨、家電といった、よりエンドに近い荷が多くなっている。また、物流会社自体も、メーカー子会社等から脱却した3PL事業が増加してきている。R16沿線のポテンシャルを語る上で、見逃せないのが荷の多様性。製造業主体の物流集積に現在のニーズが加わって、いずれの立地においても業種の偏りが少ない。これは、例えば自動車産業の業績悪化で物流面に影響が及んだ時においても、他業種の荷や食品・雑貨等の消費者物流、域内配送といった違うファクターが下支える底堅さを見せる。物流施設の供給側からも、リスクの少ない魅力的な立地といえよう。

もう一つ、R16の沿線に広がる物流集積は、"渋滞"という要素に大きく関わっている。沿線各所のボトルネックで慢性化する激しい渋滞。荷主の理想としては、その間々に拠点を置きたいところであり、逆に言えば渋滞ポイントの間毎に物流拠点のニーズが発生する。先に述べた、放射状の主要幹線との交点で最も物流ニーズが高くなるのはもちろんだが、そのニーズが沿線各所に拡大しているのは、このような理由によるものだろう。